現在連載中(不定期更新)
*現在公開中のすべてのエピソードは事前の告知なしに編集されることがあります
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0. Prelude
祭壇の蝋燭はすでに吹き消されていた。雲一つなき夜空に、星が数多に輝いている。白い幹の高い…
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1.1 花の島
八月の晴天を映し出す海の波の音が遠くで響き、花の神を讃える声が白の石畳に反射して島中に響…
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1.2 ラナクス学園
シャルルはディキンズ先生のあとを、トランクを引きずりながらついていった。建物は重厚な作り…
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1.3 組分け
ネクタイには星の模様とSを象った紋章が刺繍されてある。受け取ってじっと見ていると、ジュネ…
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1.4 進級式
正方形に近い大広間は、教会学校の校舎の敷地分ほどあるのではないかと思うほど。天井は見上げ…
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2.0 「夜と昼の神々」
神話は全て天界の話だと言うのは有名だから君も知ってるだろ。この土地を守る神様たちはみんな…
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2.1 与えられたもの
ミラトア王国本土には、アルカンナ島で伝え聞くものよりも多くの神話が残っている。その中心舞…
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2.2 嫌われもの
「それで、結局図書館には行けたの?」 火事騒ぎの翌朝、西の塔にあるカフェテリア。ウィルがわ…
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2.3 患ったもの
暗い階段を歩いていた。登っているのか、降りているのかもわからないで、シャルルはただ足を動…
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3.0 虚ろな国の民
揺らめく星の正中である。 暗い屋敷の中は風のようなざわめきに満ちていた。 青い炎の蝋燭が…
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3.1. 監督生と評議会
シャルルがラナクス学園に転校してきたおよそ一ヶ月後、九月末。学園内のがらんとした広間に集…
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3.2 聖鏡と星読
「また招集ですか?」 前回の評議会の集まりから一週間しか経っていないだが、終業後のシャルル…
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4.1. 星の揺らめき
星天の声を聞いた。 シャルルの耳に明確な言葉として届いたわけでもなく、ただ、何かの呻き声…
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4.2 外套の人物
屋敷に戻ってきた男は、マントを脱いで足早に上階へと向かう。奥の部屋では、大きな溜息が聞…
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5.1 星天の声
星祭りの一週間前となり、いよいよ学園内が賑やかになってきた。模擬店を出せる上級生は、休み…
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5.2 天帝祭
ラナクス学園の生徒たちが待ちに待った星祭りの当日、シャルルは外の騒がしさに目を覚ました。…
