サイドストーリー

プリムラのヘキサグラム

ふわふわの定義

私がちょっと疲れたから昼寝をしたいと言ったら、寝室で本を読むためにと彼はいくつか難しそうな本を持ってきた。寝室のベッドの上にちょこんと座る黒いリボンの子が目にはいった。「ジェイコブ! ジェイも来たのね...
プリムラのヘキサグラム

寝覚めの一杯

なれない場所だと眠りも浅いのかと思ったらそんなことも無く熟睡。ぱっちりめざめた。隣にいる男はすやすやだ。うん、顔がいい。なんと呼ぼうかな、と考えてから、一応年上だし、敬称をつけるかと寝起きの頭で決める...
トロイメライ

初恋

力の抜けたアイリーンさんを抱き上げて、彼女の研究室へと向かう。途中、事務室のスタッフに軽く声をかけて毛布を持ってこさせる。ソファはあったから寝かせればいいだろう。「局長、やっぱり無理為さってたんですね...
プリムラのヘキサグラム

問い

「どうして私が奥様なの」不意に質問をした私に、振り向いてサヴィエは微笑む。「さっきも言ったけどね、前世で交した約束だよ。アンジュの方は忘れちゃったみたいだけど、まあ、仕方ないよな。向こうの宇宙はそうい...
トロイメライ

奇縁

天帝と呼ばれるほどの存在、夜の皇帝。私の守護者であり、私の監視者でもある。書籍を広げて香を焚いていると、さすがに高緯度地域と言えど熱くなってくる。「お、まだやっとるんかい」「……今来ないでって言ったよ...
プリムラのヘキサグラム

雪の中のお屋敷

サヴィエが連れてきたのは駅だった。私のよく知る駅とは少し様子が違っていて、駅員は少ししかいないし、切符を買うところが見当たらない。「駅は初めてかい。向こうには無かったっけ」「列車はあります」「さすがに...
プリムラのヘキサグラム

こちらからあちらへ

◆ 海は好きだ。冷たい水をたくさん揺り動かして、その向こうには見ることもない国がある。魔法の使えない人々がたくさんいるそうだ。見ることは叶わないけれど、空想をするにはもってこいの場所だ。「わたしには、...
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